きょうご紹介するの映画作品は「横道世之介」です。

出演者は高良健吾、吉高由里子、綾野剛などです。この映画は、21世紀に誕生した映画ですが、ノスタルジックでなにか心に落ち着く部分があると思います。

主人公の横道世之介はただただ普通の大学生のように見えて、自分と重ねて見ていました。しかし、彼は利他主義な部分があり、常に誰かのために考えてまっすぐに生きてきたのでした。

彼は事故でなくなったのですが、普通の大学生だったということもあり、関わってきた人たちはあまりピンと来ていません。しかし、彼の名前を聞くとみんながいい思い出だけがよみがえってくるそんな力を秘めていたのです。「ああ、あんなやついたな～」と関わってきた人たちが、いろんな回想するストーリーで描かれています。

トトロが好きです。いつ見ても、いくつになっても忘れたくない大切な事がぎゅっと詰まった作品なので、大人になった今も子供と見ます。小さい頃は単純に田舎でもいいからあんな広い所に住みたい、トトロに会ってみたいと、思っていました。

大人になると小さなさつきちゃんが、母のいない環境で我慢して一生懸命背伸びする姿がいじらしくて、めいちゃんの素直で真っ直ぐな強さが可愛くて、だから神様が助けてくれたんだなと感じました。

素直に物事を捉える子供だから見えた存在のトトロ。大人になると嘘や誤魔化しが増えいつしか、素直である事が苦しくなるから、見えなくなるんでしょうね。いつまでも素直な心を忘れずに生きていきたいと思う作品です。

映画の「アウトレイジ」シリーズが好きです。

御存じの方もいる方思いますが、当作品は北野武監督によるヤクザ映画。それまでのヤクザ映画というとヤクザとして「美学」「かっこよさ」描いたものが多かったように思うのですが、当作は違います。

同じ組織に属する者同士であっても裏切りや騙しなどが渦巻く、とにかく「何でもあり」の世界。人間のずるさであったり汚い所がそこはかとなく描かれています。

それまでのヤクザ映画に対するアンチテーゼを感じる快作と思ってます。映画の中で多用される「馬鹿野郎！」など、セリフ回しのセンスや間の良さは漫才師、芸人としてこれまで活躍されてきた北野武の高い言語能力をを感じることができます。

一流、ベテランの役者がこぞって出演していることもあり、そうした役者達による俳優魂溢れる演技も見物です。